ノルウェージャンエピック(Norwegian EPIC)で巡るカリブ海7泊8日の旅  
   
  旅のはじめに  
 
 
 

 今回の旅は「一生に一度はクルーズに行きたい!」という夢と、BS朝日でやっている「世界の船旅」で見たノルウェージャン・クルーズ・ライン(NORWEGIAN CRUISE LINE=NCL)社の2010年就航の新造船「ノルウェージャンエピック(Norwegian Epic)」(15万5千トン)という、これまでカジュアルシップという比較的ファミリー向けのクルーズ船といえども敷居が高かった、「船長主催の晩餐会ではフォーマルウエアを必須=フォーマルウエアは必ず持ってこい!」という部分を排し、フリースタイルクルージング(Freestyle Cruising)という新しいコンセプトのもとで従来のクルーズ船にはなかった食やショーに特化してエンターテイメントをとことん追求した先進的な船旅への一目惚れが融合し、当初予定していたロイヤル・カリビアン・インターナショナル(Royal Caribbean International=RCI)社の世界最大客船、オアシス・オブ・ザ・シーズ(Oasis of the seas)の予約を取り消してまでこの船に乗ることにこだわった旅となりました。

 また普通ならハネムーンの自惚れた文章を読んでいただくのが心苦しいためブログには書かないつもりでしたが、RCI社が日本語サイトから手軽に予約できたり、JTBなどで日本からのツアーが頻繁にあって参加者も多いためブログも豊富なのに比べると、NCL社の案内は全て英語、日本からのツアーもほとんどなく日本人クルーもいないなど、この新しいコンセプトの船旅はいずれ世界のスタンダードになっていく(であろう)にもかかわらず、それを知る機会があまりにも少ないことが残念に思い、私が体験した素晴らしい船旅を少しでも多くの方に知ってもらいたいと考え書いてみることにしました。

※参考:ノルウェージャンエピック(Norwegian Epic)公式HP:http://www2.ncl.com/cruise-ship/epic/overview
    ロイヤル・カリビアン・インターナショナル(RCI)オアシス・オブ・ザ・シーズ(Oasis of the seas)日本語公式HP
    〜どちらのサイトも船会社に直接予約を取ることが可能です〜

 
  まずはお得な船旅のために早めの予約と準備を  
   船の予約は出発の8ヶ月ほど前になります。長い休暇となってしまうため会社の上司と相談し、私の仕事がおおよそ一段落する冬休み前の12月中旬が最良という結論に至り予約をとることにしました。とにかくサラリーマンにとって上司の理解は何物にも代え難いもので、快諾していただきとても嬉しく思いました。なおこのときはRCI社のオアシス・オブ・ザ・シーズに乗るつもりで船と飛行機を予約していたのですがその約1ヶ月後、BS朝日でノルウェージャン・エピックに一目惚れした夜から検討すること数日、オアシス・オブ・ザ・シーズの出港するフォートローダーデール(Fort Lauderdale=マイアミの北40kmの位置にある保養都市)より飛行機のアクセスがいいマイアミ(フロリダ州マイアミ・デード郡最大の都市)から出発するノルウェージャン・エピックのほうが、飛行機が遅れた場合も数時間のアドバンテージが出るメリットもあり予約をエピックに変更しました。
 なぜこんなに早く予約するのか疑問に思われる方も多いかと思いますが、クルーズ船も飛行機も予約が早い時期の方が安いのです。エピック、オアシス・オブ・ザ・シーズも同様に、同じ部屋で同じ日程でも予約する時期によって定価から半額程度までかなり幅広い料金が設定されており、飛行機も各社で名称は違えど格安航空券は早くに売れ、定価と10万円単位で差があるのです。なお船の場合はこの時点がほぼ底値であり、また当初はデルタ航空の羽田早朝便を利用した格安かつ現地での前泊と後泊を必要としないプランを選択したのですが、のちにこの便が季節運休となって全額払い戻しとなってしまっても、6月に成田をお昼に発つ全日本空輸(ANA)に振り替えた時点ではANAの格安航空券はまだオーダーでき、前後1泊ずつ増えてはしまいましたが、その後、旅の計画が本格的にスタートしました。ちなみにANAの場合、これだけ早く予約を取ると「運賃未定」ですが、私の場合はスーパーエコ割WEB料金の適用となりました。

※参考:全日本空輸(ANA)公式HP:http://www.ana.co.jp
    (↑スターアライアンスなら他社でも乗継便の予約も一括して出来る)
    デルタ航空 日本語公式HP:http://www.ja.delta.com
    (↑今回はダメでしたが羽田発の早朝・深夜便が運行されている時期なら現地での前泊後泊なし(=前後2日の行程が短縮)可能)
    〜どちらのサイトも航空会社に直接予約を取ることが可能です〜

 ここからノルウェージャン・エピックの先進性が光りました。通常の船旅は出航日の1ヶ月程度前に船会社や日本の代理店があればそこから郵送で送られてくるクルーズの資料ですが、ノルウェージャンエピックは荷物のタグからチェックイン書類まで全てインターネットでダウンロードし、プリントアウトが必要なものはプリントを指示するアイコンが出てくるのでそれをクリックすると乗船時に必要な書類を自宅にいながらしてそろえることが出来るというシステムを採用しています。これにより手間がかかるチェックインを自宅で非常にスムーズに行うことが出来ました。これにより英語にあまり自信がない私でも自動翻訳を併用しながらゆっくりと理解できて、忘れかけていた英単語の復習とクルーズの予習という意味で多いに助かりました。またこのシステムなら郵送物が不着になってトラブルになる可能性が少ないと感じました。
 英単語の記憶はそこそこあっても決して英会話が堪能とは言えない私にとってこれからに不安がありますが、ANAとANAの加盟するスターアライアンスに所属するユナイテッド航空の子会社(主にアメリカ国内便を運行する)、ユナイテッド・エクスプレス(UA)に乗って船の出港するマイアミまで行き、そこからノルウェージャン・エピックというクルーズ船でカリブ海を巡り、同じルートを帰ってくるという総移動距離30,000キロ、地球を4分の3周回る10泊11日の長い旅になりました。
 ということで立てた計画がこちら↓(時間は全て現地時間)
 
 
日にち
場所
発着
時刻
手段
 東静岡駅
7:04
 JR東海道本線・浜松行
 静岡駅
7:07
7:15
 JR新幹線ひかり500号
 東京駅
8:13
8:23
 JR京浜東北線
 日暮里駅
8:33
8:44
 京成特急スカイライナー13号
 成田空港駅
9:24
 成田空港
11:20
 ANA NH012便 シカゴ行き
 シカゴ オヘア空港
7:50
13:10
 ユナイテッドエクスプレス NH7800 マイアミ行
 マイアミ空港
17:16
18:00
 タクシー
 サウスビーチホテル
18:15
 サウスビーチホテル泊
 ホテル→マイアミビーチ
9:00
 徒歩
 マイアミビーチ→ホテル  
12:00
 ホテル→港
13:00
 タクシー
 
13:10
 マイアミ港 ダッジ島
16:00
 ノルウェージャンエピック乗船
 洋上      
 洋上      
 仏蘭領セントマーチン島
8:00
 ノルウェージャンエピック下船
 島観光      現地ツアー手配
 仏蘭領セントマーチン島
18:00
 ノルウェージャンエピック乗船
 米英領セントトーマス島
8:00
 ノルウェージャンエピック下船
 島観光      現地ツアー手配
 米英領セントトーマス島
16:00
 ノルウェージャンエピック乗船
 洋上      
 バハマ ナッソー
12:00
 ノルウェージャンエピック下船
 ドルフィンタッチ      現地ツアー手配
 バハマ ナッソー
19:00
 ノルウェージャンエピック乗船
 マイアミ港 ダッジ島
8:00
 ノルウェージャンエピック下船
 エバーグレーズ観光
9:00
 現地ツアー手配 
13:00
 空港→ホテル
16:00
 タクシー
 サウスビーチホテル
16:20
 
 サウスビーチホテル泊
 ホテル→空港
3:50
 タクシー
 マイアミ空港
4:10
6:00
 ユナイテッドエクスプレス NH7801 マイアミ行
 シカゴ オヘア空港
8:23
10:45
 ANA NH011便 成田行
 成田空港
16:00
 成田空港駅
16:45
 JR特急成田エクスプレス38号
 品川駅
17:52
18:10
 JR新幹線ひかり483号
 静岡駅
19:06
19:21
 JR東海道本線・熱海行
 東静岡駅
19:24
 
   これらが済むとあとは基本的に自分が必要とするものを揃えれば準備は完了となるので、挙式と披露宴の準備に集中することができました。

 時は流れて結婚式から5日後の出発前日、式や披露宴で使った小道具の片付け、ご祝儀をいただいた方への内祝い準備、普段の仕事と並行してたため旅の準備は全くできておらず、しかも帰宅してからもこの日までに必ずやらなければならない持ち帰り残業に手間取り、やっと荷造りを始めたのは21時…翌日の7時の電車に乗らなければいけないので急いで準備に入りました。
 
  スーツケース  
   お店で見て一目惚れしたスーツケース、リモワ(RIMOWA)のサルサエアーは2つで20万円近い新品価格のため諦めていたのですが、レンタルでこれがの借りられるお店を見つけ、この日に届くようにオーダーしました。リモワ・サルサエアーの特大サイズは100L超とスーツケースとしては最大サイズだけに、10日の旅行には大きすぎるかなと思ったのですが、とりあえず持っていくことにしたフォーマルウエアや革靴を入れると結構いっぱいに(汗)
バタバタと準備して0時には就寝することが出来ました。明日の朝は5時に起きて出発です。
 
 
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