ノルウェージャンエピック(Norwegian EPIC)で巡るカリブ海7泊8日の旅  
   
  12月10日  
 

マイアミ散策・クルーズ出発

 
 
 
 

 14時間も時差があるのに不思議と時差ボケもなく、翌朝は普通に起床できました。

 
 
朝食   朝食
 
   ホテルのロビーで簡単な朝食を食べます。料金は一人約5ドルの別料金でした。クレジットカードでチェックイン時に20ドル引かれ、使わなかった分は部屋の中にある1本4ドルの有料ミネラルウォーターを含めて後日返金されるちょっと変わった仕組みでした。朝食後、チェックアウトの12時までの時間を利用してマイアミビーチ散策へ。  
  マイアミビーチ  
   実際のマイアミビーチは写真から想像した以上の優雅な浜でした。少し前のアメリカの人気ドラマ、マイアミバイスに描かれた危なさを感じることは全くなく、整備された遊歩道や浜辺をジョギングする人、早朝からビーチで寝っ転がる人、砂浜で遊ぶ家族連れなどが多数いる平穏な観光地の風情でした。途中、アメリカンサイズの大きなコンビニエンスストアでちょっとした買い物をしながら、2時間近くのんびり散歩しました。ちなみにマイアミビーチは本来白浜ではなく、この景観を作るためすべてカリブ海から運んできたもので人工の浜だそうです。  
  マイアミビーチ  
 

 12時が最終チェックアウトだということで12時少し前にチェックアウトしてホテルを出てタクシーに乗り、いよいよ船が待つダッチ島の埠頭に向かいます。

 
  エピック  
 

 定員4千人以上が乗れる客船が4隻もいるなかでひときわ大きな1隻が一番前に泊まっていたノルウェージャンエピックでした。その偉容さは対岸を走る道路からも一見してそれと分かります。それもそのはず、乗客定員4228名、最大では5186名の乗客に乗組員が1708名、合計で最大7000名も乗ることができるのです。大きさが全長約330m、幅約41m、高さ約60mというサイズは、ジャンボジェット機の長さ(75m)の4倍以上、高さも3倍以上(19m)と桁違いの大きさです。このサイズの超大型客船になるとクイーンエリザベス2世号を一般的な大型客船としてこれがくぐれるように設計された55mもある横浜ベイブリッジも通れません。部屋数も1人用キャビンを除いて全て海側客室で2114室あるので、片側に1000室を超える部屋が連なっている計算になります。このサイズになると日本では、ましてや私の住んでいる地方都市では一生見る機会のないような大きな客船が何隻も停泊して多くの乗客が行き交うだけあって、道路の電光掲示も「Go strait NRWEGIAN EPIC」と車ごと誘導しています。

 
  DVD  
   ダッチ島に渡ってしばらく走ると左手にいよいよ現れた出発ターミナル。今度はしっかりした運転手さんだったので、23ドルのメーター料金に対してチップ込みで30ドルを渡し、荷物をクルーに預けてあらかじめ指定された「Terminal C」に向かいます。ここから先はオランダ、フランス、アメリカ、イギリス、バハマへの出国になるので港湾管理局の出国審査を受けた後、クルーズ会社のカウンターへ。空いているVIPカウンターを横目に奥へ進むと一般乗船者の長蛇の列!時間帯が悪かったかチェックインの書類を持っていても1時間ほど待ってようやく乗船の手続きとなりました。  
  タラップ  
 

 ついに船に乗り込むタラップに差し掛かると、ここまでよく来れたなぁという達成感とやっと船に乗ることが出来た安心感でいっぱいになりました。

 
   
   しかしそんな思いに長くふけるほどタラップは長くなく、乗った途端に入口でクルーが踊り狂って大歓迎!その先に進むとアトリウム(Atrium)上の大きな吹き抜けにシャンデリア!  
   
 

その両側にはエピックカジノ(Epic Casino)、部屋まで行く間も至る所にアミューズメント施設が点在し、いきなりエンターテイメントの先進国アメリカを感じることができました。

 
  お昼  
   乗船する頃にはお昼を食べずに14時30分頃になっていたので、空腹だった私たちがまず向かったのはメインダイニングの「TASTE」。後で分かったのですがこの日は特別にティータイムの時間も営業している日でした。どのぐらいのボリュームかがよくわからなかったので、とりあえず数品をチョイスすると…  
  ランチ  
  単品の小皿かと思っていた料理は全て結構な量!すごく美味しかったのにちょっと残してしまいました…  
  デザート  
 

でも連れは「デザートは別腹!」とブルーベリーチーズケーキを注文、強者でした(汗)

 
  部屋  
   先に運んでおいてもらった荷物が届くのが出航前後の16時過ぎなので、それに合わせて予約した部屋へ向かいました。部屋はデッキ10(10階)にある10078号室。8〜13階まである一般的な客室のちょうど真ん中あたりの階になります。このほか16〜19階には特別室としてコートヤードクラブフロアがあります。
 この部屋の広さは2人用キャビンとしてはごく一般的な広さで、そこに少し大きめのバルコニーがついた「Large Balcony」というバルコニーを含めて65平米の部屋です。一般的とは言っても地上にあるシティーホテルのダブルとしては狭いのですがそこはクルーズ船、部屋の至る所に収納があります。一番びっくりしたのはソファーの背もたれの後ろも蝶番で開いて収納になっているところ。そこに入れるとうっかり忘れそうなので入れはしませんでしたが、昨年就航した船だけあって内装も上品で洗練されていて綺麗な部屋です。
 
  シート  
 

 また壁に何となくついているテレビですがこれが優れもの。大きな情報端末になっていて、船内施設の紹介や予約状況、翌日の船内イベントやレストラン営業時間のタイムスケジュール、寄港地の情報、オプショナルツアーの詳しい説明、シップカードと言われるクレジットカードで追加でいくら使ったのか、その部屋に滞在している人ごとに分かる仕組みになっています。もちろん無料放送、有料の映画、有料のムフフな番組(ペアレンタルロック付き)も見ることが出来ます。

 
  シート  
 

 こんな至れり尽くせりのクルーズで、さらに新造船だとずいぶん高価なのでは?と思われるかも知れませんが、それは日本のクルーズ船の話。こと世界一のクルーズ激戦区と言われるカリブ海クルーズはクリスマス前の需要が少ないこの時期に7泊8日しても、メインダイニングなどの特別なレストランの利用がない限り、オーダーしたご飯やお茶の料金は全て込みで一人599ドル、2011年12月は過去最高水準の円高ドル安も手伝って1ドル約80円換算でたったの約50,000円♪地上で7泊8日するより食費込みで全然安い料金で泊まることが出来ます。32泊33日間で約1,000,000円の飛鳥2のアジアクルーズと比べて格安なのは一目瞭然です。外国船クルーズには基本料金にチップが含まれていないので単純比較することは出来ませんが、ほとんどの国外クルーズ船が基本料金に一定割合のチップ代を上乗せする形になっており、現時点でのノルウェージャンエピックに関してはその額が1行程一人当たり約10,000円。アメリカ国内ならだいたいどこもチップを支払い料金の1〜2割別に払うことを考えれば妥当であり、サービスの度に渡す必要がないのがチップに慣れていない日本人には助かります。このチップを含めても1人60,000円にしかなりません。これがクリスマスから年末年始などの人気のある時期だと3〜4倍もしますが、クルーズそのものの内容はほとんど変化ないらしいので閑散期が断然お得です。そして需要が少なくても料金が安ければ休暇を取って旅行に出かけるのは自然な流れ、デスクに聞くとこの日からのクルーズは最終的には98%の部屋が埋まっているとのことで賑やかなクルーズが始まりました。

 部屋の中を整理していると、「B区画の方はデッキ6(6階)の船の進行方向側にあるエピックシアターに集合して、緊急時に救命胴衣を装着する説明を受けて下さい」(注:英語のアナウンス。このあとにスペイン語が続きました)と放送があったのでデッキ5のエピックシアター行くことに。

 
  エピックシアターで説明  
   しっかり出欠を取ってほぼ全員揃ったところで説明が始まります。難しい説明だと聞き取れないなぁと思っていたら、超簡単な英語で5分もかからず説明が終わってくれたので拍子抜け(笑)どなたでも理解できる内容なので英語に自信がなくても大丈夫ですよ。  
  カーニバルリバティー出航  
 

 説明が終わって解散になると慌ただしく出航のための準備が進められており、乗客も全体が見渡せる15階以上のデッキや部屋から出発の光景を眺めています。と、そこに後ろに泊まっていた同じくクルーズ船のカーニバルクルーズ社(Carnival Cruise)のリバティー(Liberty)号が出航してきました。

 
  カーニバルリバティー  
  セレブリティーエクリプスが出航  
   
  セレブリティーエクリプスが出航  
 

 続いてセレブリティークルージーズ(Celebrity X Cruises)社のセレブリティーエクリプス(Celebrity ECLIPSE)が出航、最も乗客数の多いEPICはもう1隻を残して3番目の出航になりました。

 
  プール  
 

船内は既にお祭り騒ぎで乗り馴れている乗客はもうプールに入っています(笑)

 
  ノルウェージャンエピック出航  
  出港になりゆっくりと船が動き出しました。  
  ノルウェージャンエピック出航  
  マイアミ港の出口に差し掛かったあたりからスピードアップ。  
  ノルウェージャンエピック出航  
  どんどん遠ざかっていくマイアミ。午前中に歩いたサウスビーチが静かに見送ってくれています。  
   
  ノルウェージャンエピック出航  
  30分も過ぎていないのにマイアミはかなり小さくなりました。  
  漆黒の闇  
   マイアミ港から出てしばらくすると船は漆黒の闇を進んでいきます。最初の寄港地であるセントマーチン島までの距離は直線距離で約1950kmもあるので、かなり速いスピードで進んでいきます。ちなみに北海道の最北端の町、稚内から九州最南端の町、鹿児島までの距離が1800kmなので、その距離の長さがお分かりいただけるのではないかと思います。さてこの日はこの辺で…  
 
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