パリのケーキ屋さん巡り

世界中から注目される

　　パリのケーキ屋さん巡り

　パリ半日観光もそこそこに、午後からはパリの有名ケーキ屋さん巡りに向かいました。今回の旅行をフランスにしたのは世界中から注目されるケーキ屋さんが、こぞってパリに出店しているから。なかには日本で展開しているブランドもありますが、おなじお菓子でも気候や風土が変われば味も変わります。

　場所は日本でいうと自由が丘や代官山に有名店が集まっているように、パリもサンジェルマン界隈に有名店が密集しています。5分～20分も歩けばいろんなお店にハシゴできます。

日程

都市（空港）

時間

交通機関

スケジュール

食

２日目

パリ市内自由行動

午前

午後

夜

バス

徒歩

地下鉄

パリ市主要箇所観光（9:45 パリルック集合）

サンジェルマン界隈散策

パリ市イルミネーションツアー（22:00 パリルック前）

朝

　初めに降りた駅から逆方向に歩いてしまったため、放射線状道路のせいもありずいぶん道に迷いました…。まず最初に訪ねたのが日本で事前に調べた際に、同伴者が一番行きたいと言っていた「patisserie Sadaharu AOKI paris」に行きました。お菓子をあまり知らない人でも、元TBSアナウンサー雨宮塔子さんといえばお分かりでしょう、彼女の旦那様がパリに開いている日本でも有名なショップです。早速「抹茶（バンブー）」と「アマンド・キャラメリゼ」を購入。早速賞味することにしました。

　隣の「Sumai's cafe」でお茶をしながら持ち込みでケーキを楽しんでよいとのことだったので、エスプレッソとブレンドコーヒーを注文して一緒に食べることにしました。味はどちらも日本のトレンドが微妙な甘みに移行している現状からすると、もちろん美味しいのですがしっかり甘みがついている印象。造りの方が凝ってますね。何層もの薄いスポンジを重ねて、美しいラインを作り、食べては食感の違いを楽しめます。お土産にパウンドケーキセットを購入して店を後にしました。

　２店目は天才ピエールエルメのお店、外装がものすごく洒落ていて一目では宝石店か？と思えてしまいます。店内に入るとかなり凝った造りのケーキが所狭しと並んでいます。購入したのはエルメのスペシャリテ（※１）であるイスパパン（ピンク色のもの）とモンブラン。

※１…代表作のこと

　購入したケーキは近くのサン・シュルピス教会の噴水広場で早速試食。まずはイスパパン。

　素人目に見ると一見甘ったるそうに見え、ピンク色も手伝って味が濃そう…でも見た目が素敵ですね。上に乗っているのはバラの花びらとラズベリー、マカロンに挟まれてさらにラズベリー。どんな味かと食べてみるとこれがなかなかの逸品。マカロンはなんとバラ風味、ピンク色の正体はバラの花だったんです。また中にはライチのクリームが入っており、３つを合わせた味は予想を超える絶妙な甘みのバランスをなしています。いや～これは素晴らしい！

　もうひとつのモンブランも日本で一般的なものより栗の含有率が高いため味わい深く、中身も生クリームとバラの実のピュレと苺ジャム、アーモンドクリームとサブレで形作った見事な逸品。見た目もさることながら、私のような素人が食べても別格のうまさだと分かりました。同伴者もかなり感激していました。

　次はジェラール・ミュロへ。ここはケーキだけでなく、総菜、パン、チョコレートなどが豊富に取り揃えられている、日本ではあまり見ない店舗形態です。中は買い物の時間帯とあってかかなり混雑していましたが、安くて美味しそうなキッシュをひとつ購入して店を出ました。

　左のキッシュも目玉のひとつ。見た目は普通ですが、オーブンで温めたキッシュは全体的にふんわりしていてなんともいえない気持ちいい食感とあわせてベーコンに染み付いた塩味が引き出す風味もなかなか。これだけおいくて作るのも簡単そうなものが、日本で売ってないのが不思議。そのうち流行する予感。

　次はラデュレへ。ここはマカロン専門店。見た目は簡単そうに見えるマカロンも、実際作るとなると特にふちの部分の成形が難易度が高い。そんなマカロンを綺麗に、そしてたくさん作る方法を初めて発明したのがこのお店。しかも中にからめるクリームとの相性の良さから世界最高のマカロンとして名高く、各国王室にも御用達なんだそうです。ピエールエルメも昔はここで修行していました。と、期待して行ったのですが１個200円ほどの割にはあんまり…甘ったるいし私には縁がないお菓子かな(^^;)

　最後にフォションへ。日本では紅茶やクッキーが主に輸入されているのでそれだけかと思いきや、パリのお店はデパ地下のような品揃え。ここでもお目当てはケーキ類。フォションのケーキの盛りつけ、ディスプレイ方法は卓越してます。そのデザインもさることながら、ウインドウ越しに見えると同時に店内からはウインドウなしで立体的に見ることができます。日本建築は平屋で面積が広いほど高級でケチると上に重ねるんですが、これをみるとそこまで考えてるのかもなぁと感心してしまいます。

　以下、天気のよかったパリの風景です。

　途中パリの街角に全く同じタイプのポルシェ911を発見。やはりヨーロッパの街並によく似合います。