睡眠時無呼吸症候群(すいみんじむこきゅうしょうこうぐん、sleep apnea syndrome;SAS)とは、睡眠時に呼吸停止または低呼吸になる病気である。睡眠中に筋肉の弛緩力が落ちることで舌根沈下が起き、気道を塞いで呼吸を困難にする。無意識の睡眠中に起きるため本人が気づくことがないが、呼吸が止まるため最悪の場合突然死の原因になる。症状として強い眠気、抑うつ、頻回の中途覚醒、集中力の低下、(家族などが気づく)睡眠時の呼吸の停止、(家族などが気づく)大きな鼾(いびき)など。家族などの同居者がいない場合、この病気の発見は非常に遅れる。特に自覚症状が弱い場合は誰にも発見されない為、その状態が徐々に悪化して深刻な問題を起こしてしまう。よくある深刻な問題の例は、自動車の運転中に強い眠気が発生し運転操作を誤って人身事故になる事である。そしてこういう事故をきっかけにこの症状を知るというケースが目立つ。この病気が一般社会に知られるようになったのも、患者が起こした事故の報道によるものであった。また、同居者がいてもこの病気に関する情報を持っていなければ、単に「いびきをかきやすい性質」としか認識されず、治療開始が遅れる事もありえる。睡眠時無呼吸症候群に特有のいびきは、普通の「すーすー」「ぐーぐー」「くーくー」といった、音の長いものではなく、「・・・・・・(しばらく無音の後)ぐばあっ!」という衝撃の伴うような特徴を持っている。水中に長く潜っておき、急浮上して息を吸い込む時の音色に近い。どちらもその直前まで呼吸をしていない事が共通している。 |
特定までの紆余曲折 |
上記にあるように私の特定にも10年以上の月日を要した。症状の発見は比較的早かったものの、当初は単なるいびきとしか思われなかったが、徐々に症状が悪化してきたため、発症から2年以降、脳神経科、メンタルクリニックなど10件以上回った。しかし、当時は(睡眠時無呼吸症候群が一般に広く知られていなかったため)正確な診療はなされず、どこに行っても睡眠薬(ハルシオン)と覚醒剤(リタリン)の処方しかなく、中には「気合いが足りない」などと罵倒するバカ医師まで。
そんな折り全国にその名を知らしめた「新幹線暴走事件」。車両車庫で回送中の運転士が運転中に発症して新幹線が暴走、車両止めを突き破る事件が起きて一気に全国区に。それを機に耳鼻咽喉科に相談してアプノモニター(呼吸・心拍・脳波測定器)検査するとバッチリ症状が現れました。そのときの検査結果は「いつポックリ逝ってもおかしくない」…8時間の睡眠中、深い睡眠は0時間、浅い眠りと覚醒を繰り返すこと10回、そのうち無呼吸3分以上15回といった感じでかなりひどいものでした。 |
治療方法の選択 |
睡眠時無呼吸症候群の治療法は以下のようなものがあります。
・減量療法
患者が肥満者の場合、減量により上気道周辺の脂肪の重さによる狭窄を改善する。
・持続陽圧呼吸療法
CPAP(continuous positive airway pressure ; シーパップ)装置よりチューブを経由して鼻につけたマスクに加圧された空気を送り、
その空気が舌根の周りの空間を広げ吸気時の気道狭窄を防ぐ方法。
・スリープスプリント(マウスピース)療法
スリープスプリント(マウスピース)を用いて下顎を前進させた状態を固定し、気道の狭窄を防ぐ。
・外科的治療(口蓋垂軟口蓋咽頭形成術)
口蓋垂、口蓋扁桃、軟口蓋の一部を切除し、気道を広げる。
私は肥満体ではありませんが、とにかく早く完治させたいと考え、減量療法とスリープスプリント療法を取り入れました。 |
術後の経過 |
術後の経過、ある程度効果は出てますが…症状の悪化を留めた程度です。
まずは減量。自転車トレーニングが最も効果があるため現在も継続中。一時期は65kgから55kgまで落としました。現在は膝痛と戦いながら58kgぐらいで推移しています(^o^)
スリープスプリントは効果絶大、これをし忘れない限り昼間眠くなることは睡眠時間そのものが不足したとき以外ありません。が、私の場合はこれをすることによって下あごが前に出てしまい、噛み合わせが悪くなってしまいました(>_<) |
いいお医者さんを選ぶポイント |
頭痛→脳神経科、倦怠感→メンタルクリニック、といった1つの症状に絞ると発見が遅れるような気がします。上記の症状が現れたらまずは耳鼻咽喉科にいってみてはどうでしょう?私の場合は花粉症もあるため、こまめに通うことで最適なアドバイスが受けられると思います。
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