レーシック(LASIK:Laser in Situ Keratomileusis)とは角膜屈折矯正手術の一種で目の表面の角膜にエキシマレーザーを照射し、角膜の曲率を変えることにより視力を矯正する手術です。
手術はマイクロケラトームとよばれるカンナのような機械で角膜の表面を薄く削りフラップ(ふた状のもの)を作り、めくったところにエキシマレーザーを照射し、角膜の一部を蒸散する。その後フラップを元の位置に戻し、フラップが自然に接着するまで(約2〜3分)待ちます。
角膜中央部が薄くなるため、角膜の曲率が下がり(凹レンズを用いたのと同じ効果)、近視が矯正される。また、検眼のデータをもとにレーザー照射を調節することで乱視も矯正可能である。
薄く削った円周は再生可能な組織のためカット跡は3ヶ月程度で徐々になくなるが、エキシマレーザーを照射した部分は再生しない組織のため角膜の厚さが元に戻ることがなく、効果は半永久的に持続する。
近年ではマイクロケラトームの代わりにレーザー(イントラレーザー)によってフラップを形成するよりもメリットの多い術式もあるが、筆者の行ったのは前者の1世代前の手術方法。ただ後者よりも手術時間が短くコストが安いことから、現在でも主流の方法である。 |
一般的に言われるメリット |
・眼鏡やコンタクトレンズを使用する必要がなくなる。
・就業にある程度の裸眼視力が必要な警察官・電車の運転手等への挑戦権が得られる。
・手術をしても入院をする必要性がなく、短時間で済む。
・裸眼視力(眼鏡やコンタクトレンズを使用しないときの視力)はほぼ間違いなく向上する。
・以前に加入した生命保険などが適用されれば、手術費用がほぼ無料になるケースがある(筆者も一部補助が支給された) |
一般的に言われるデメリット |
・他の手術同様、失敗、術後合併症等のリスクがゼロではない。
・希望する全員が受けられる手術ではない(角膜厚が足りない、合併症がある等で不可の場合あり。筆者の実母も強度の円錐角膜で不可)。
・まだ歴史が浅いため、長期に渡る安全性が確立されていない。
・コントラスト感度が低下することがある。
・術後一過性にハロ・グレアが出現する。
・ドライアイになることがある。(筆者の場合は術前ドライアイだったが、手術時に改善した)
・眼圧が術後実際の値よりも過小評価される(手術前よりも低下する)ため、眼圧検査時はレーシックを受けたことを申告する必要がある。
・矯正視力(眼鏡やコンタクトレンズを使用したときの視力)はかえって低下することがある。
・角膜を削り過ぎると遠視になり、これを再度修正することは困難である。
・角膜中心部の曲率しか変わらないので、夜間瞳孔が開くと角膜周辺部の術前と変わらぬ曲率をもつ部分を通った光線が網膜に到達するようになり、
二重像を生じることがある。
・近視の進行する10代などの若いうちは手術が受けられない(ただし18歳以降なら可能)。
・航空身体検査基準に不適合となる(日本の航空各社の場合パイロットになれない)など、
一定以上の視力を必要とする職業においてレーシックでの回復を認めていない場合がある。
・白内障手術の際、眼内レンズの度数ずれをおこすことがある。 |
術後の経過 |
術後の経過、順調そのものです。
まずは肝心の視力。人にもよりますが、私の術後の視力は2.0!直後は夜間照明から光の線やフレアが見えましたが、1ヶ月ほどでなくなり裸眼で星が見えるようになりました。そして驚いたのが日々パソコンを10時間以上使う仕事でありながら視力の低下がないことと、術後に「眼が疲れた」と感じることが一切なくなったこと。手術代こそ両目で50万と高額ですが、眼鏡コンタクトのコストを単純計算して手術を諦めるのはホントにもったいないと思います。私にとってレーシックは疲れにくい→イライラしない→集中できる→効率よく仕事できる→スキルアップする→時間給が上がる→”使える”お金と時間が増える→副業も順調!という好循環が起こりました。手術から人生が明らかに好転しました(^o^)
余談ですが私の妹も池田先生執刀でレーシックをしましたが、どちらも一切の副作用や不便を感じることなく過ごしています。検査の結果、手術が出来ない場合もありますが、検査をするだけなら無料の医院が多いので、興味のある方はお近くの「眼科」で検診してみてはいかがでしょうか?(※大切な眼ですので、専門医院での検査と手術をお勧めします。) |
いいお医者さんを選ぶポイント |
静岡県および近県の場合は私を執刀してくれた菊川眼科の池田宏一郎先生をお勧めしますが、手術前に何度か検査が必要です。「どうしても今住んでいるところの近くで手術を受けたい」という遠方の方のためにいいお医者さんを選ぶポイント挙げてみました。眼の手術に限ったことではありませんが、以下の点をしっかり見定めた上で判断されることをお勧めします。
・レーシック執刀数の多さ(成功率を含め、遠慮せずに聞くのが一番です)
・国内の眼科であること(日本語が満足に通じない海外での手術、眼科以外で行った場合の満足なアフターフォローは望めません。)
・手術を無理に勧める雰囲気がないこと(やらないと死ぬわけではありません。また手術は商品ではありません。)
・デメリット、考えられる合併症に関する説明があること
あまり参考にならなかったら申し訳ないのですが、実際に受けてみた人のホンネが少しでも伝わればと思い筆をとってみました。ご意見・ご感想はBBSに書き込んでいただいても構いません。ご質問もわかる範囲内でお答えしたいと思います。よろしくご参照ください。
|