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2002年11月

15日・AZURジムカーナ練習会
 今日の日記をかくまえに、書いておかねばならないことが。私はジムカーナをはじめて18ヶ月、レベルの高い競技会でも何度か表彰台に昇ることができ、自信もついてきた。しかし、思い返せばNAでラジアルというハンデを負いつつも、ミッドシップというクルマのポテンシャルに頼っていた部分が大きかったと思う。ドラテク云々より1秒でも速くゴールすることを第一に考えてきた。でも最近、もっとステップアップしていくためにようやく(?)ドラテクを向上させなければならないと思い始めた。

 そんなとき、山野哲也氏主催のチームドライビンマジックジムカーナミーティングで際だって速く・うまいS2000オーナーの武田さんに出会う。同サイト内のFriends Carにもご登場いただき、映像にあるようなかなりキレのある走りをされる素晴らしい技術を持った方です。最近よくメールのやりとりをする中で、ドラテクの話になりまして。内容はざっくばらんなんですが、一貫した話題は「ドリフトとグリップ、どっちが速いか?!」

 思い起こしてみたら、私はこんな大事なことを18ヶ月も見て見ぬ振りをしてました。別にどっちが好きとか嫌いとかではなくて、レパートリーが少なかった(^^;)。得意不得意ってありますけど、それを「こうだ!」って決めつけて「この角度の進入ならサイドだ」とか「ぐりっぷでしょ」みたいな感じで。感性だけで見て(まあここには書けない研究もしてますけど)た感じ。だから今日の練習会はこれがテーマ。すばり「ドリフトとグリップ、真っ向勝負」

 結果を先に言うと、どっちも速かった。タイム差はなんとコンマ以下、意外でした。ドリフトの方がやること多いけど、後輪駆動としてはやはり面白い。ビートは非力〜ぃズなので姿勢を維持するのが大変だけど、それを差し引いても操ってる、人馬一体感がたまりません。エンジンのうなりもあって速く感じるんですよ、精神的にはいいです。逆にMRの素性、ビートの特徴としてグリップは地味。ほんと地味。ドリフトに較べるとただクルマを走らせているだけみたいで・・・。でもタイムは一緒。

 もちろんある程度差を出そうと思って、全く違う進入ラインを取りました。ドリフトはとにかくその最小回転半径が生命線、ということで最近出来るようになったドアターンをパイロン毎に敢行(笑)すべてのパイロンに対して直線で入り、最短距離で抜ける。対してグリップ走行は大回りでもちろんパイロンをギリでかすめてスピードガンガン載せて行きました。もちろんサイドは引きません。こんな極端な走りをしたのに、タイム差は0.02秒以下。驚きました。

 AZUR代表川村氏(元全日本チャンピオン)は「どちらも速い。いいところを織り交ぜて走るのが速くなる秘訣」と常々言っておられます。じゃあどのパイロンで?というのがわからなかったので同乗走行してもらいました。結果は素晴らしい有言実行を披露していただけました。タイムも当然上がってます。ジムカーナって奥深いですね。気をつけてないと全然わかりません。ただ「速い」と思うだけで。私は今日、自分の辞書に新たな1ページを書き加えることが出来ました。それは・・・「どっちでもいい。でも大会ではドリフトで魅せよう」と(^o^)やっぱ見てる人がおもしろくないとね(^^;)


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